【開催報告】第4回 開発ツール勉強会「JIRAによるプロジェクト管理」を学ぶ夕べ

2014年10月9日に東別院のイーブルなごやにて
第4回 開発ツール勉強会「JIRAによるプロジェクト管理」を学ぶ夕べ
を開催しました。簡単にご報告致します。

今回は20名の方に参加頂きました。ありがとうございました。

Atlassianのエバンジェリストである長沢智治様をお招きしてのイベント開催
となりました今回のイベントでは、まず参加者の皆さんに自身のプロジェクト
管理についてふりかえりを行って頂いた後、長沢智治様に講演を行って頂きました。

講演内容の前半は、プロジェクト管理の定義について丁寧にご説明頂き、参加者の
皆さんがそれぞれどの範囲までをプロジェクトとして捉えているのかを整理した後、
後半は、JIRAを中心としたAtlassian製品を組み合わせた開発ワークフローのデモを
ご説明頂きました。
  1. ConfluenceからJIRAの課題チケット作成
  2. JIRAによる作業担当者の設定
  3. JIRAのタスクボード上の課題チケットから、gitリポジトリの作業用ブランチ作成
  4. gitリポジトリへのプッシュにより、Bambooが自動ビルド開始
  5. Stashでコミット内容レビューのPullRequest
  6. レビュー完了に伴い、JIRAのタスクボード上の課題チケットが次の作業状態へ移行
  7. Bambooによるステージング環境から本番環境へのデプロイ
  8. HipChatによる作業ログ共有
別途設けました、質疑応答の時間でもJIRAやAtlassian製品についての質疑が活発に執り行われました。

今後も開発ツール勉強会は継続して開催していく予定です。

■ふりかえりまとめ
今回の勉強会では、参加者のみなさんのご意見・疑問を
事前に配布したKPT用紙に記入いただく形で、ふりかえりを行いました。

☆ Keep(よかったこと、続けたいこと)
- 低価格で導入しやすい
- UIがとてもシンプル
- 実作業により進捗が作成される
- ツールによらずプロジェクト管理に関する考え方を聞けて勉強になった
- JIRA等アトラシアン製品の実際の使い方を見れてよかった
- 大規模システム開発に向いている、小規模ではオーバースペック
- チームの範囲は考えたことがなかった。開発チームだけではない
- PMのスコープを考えることがツールを選択するうえで重要
- 監視と管理はちがう。実測駆動/全体計画で使うツールはちがう
- アジャイルプロジェクトマネージメント宣言を知ることができた
- JIRAだけなら使う意味がないとわかった事
- 実測管理という言葉を知った事
- 非エンジニアを巻き込むことができるしくみがある
- 開発者が楽をできる、使いたくなるためのしくみがある
- 複数のプロジェクトの進捗がリアルタイムで一目で分かる
- バージョン管理
- 自動ビルド&テスト
- スクラム開発
- 連携の強力さを確認できました
- 現在のプロジェクトは中間以降に進んでいないので、今から進めるのは難しいですが、周りに薦めていきたい
- JIRAを使ったイメージが理解できた
- アジャイル相互依存宣言
- Agileについての勉強(スキル、ふるまい)
- JIRA、バージョン管理についての理解
- 分かりやすかった
- Dev&Ops、ALMとPMのつながりを理解できた
- JIRAの良さ、JIRAに限定しない本質的な考え方、バランスよく説明していただいた。よく分かった
- タスクボードは触媒になる

☆ Problem(気になったこと、分からないこと)
- 操作を熟知するために導入管理者が必要
- 導入にはすこし時間がかかる
- 自分がJIRAを使って全体的にプロジェクトを動かすのは難しいかも
- 実測駆動で実測される値とはなにか
- Atlassianですべて固められればよいが、一部だけ、というようなことができるのかどうか不明→GitHubやJenkinsでも可能らしいことはわかった
- JIRAとその他のバージョン管理ツールとの連携
- いかにクライアントを巻き込むか
- 組織として絵に描いたモチ(決められた予算、期間)を強制される場合にもJIRAは有効に使えるのか?
- どのようにプロジェクトに組み込むか →チームや関係者にどのようにアジャイルを進めるか
- 分散開発をする場合、可能かな
- JIRAを導入する上での問題点はなにか?
- 企画立案者にどう使わせるか
- JIRAの他に必要なシステムは?
- ツールで使われている専門用語
- 時々知らない言葉がでてきた
- 不確実性コーンの左端で立てた計画を守るのは不毛だ。いろいろ改めたい...(だが、難しい戦いになる...)
- エンジニアリングを理解している人にしかITSは使えない

☆ Try(アイデア、改善、チャレンジ)
- 下名の扱うプロジェクトでは少人数で行うためJIRAの利用は考えられない(現在Redmineを利用)
- 金融系、制御系には十分利用できると考える
- 開発全体の流れを書いてみる
- なるべく自動化する
- JIRA、Redmineについて感じたことを伝える
- JIRA, Stash, Bambooで.NETアプリの開発を試してみる。そしてテストまで自動化したい
- GitHubやJenkinsとの組み合わせを試してみたい
- 非エンジニア向けの機能(UI)を作成してなんとか巻き込みたい
- インテグレーション改善のためのプラグイン作成
- 現在はSourceTreeのみなので他のアトラシアン製品を使ってみたい
- APIを利用して、なにか有用なAppを作りたい
- APIを使った物を開発したい
- 実際に触ってみたい
- JIRAとバージョン管理(Gitなど)を組み合わせる
- アジャイル開発を全く知らない人でもわかるように話すと、もっとアジャイル開発が普及すると思う
- アジャイル相互依存宣言について調べる
- JIRAやアトラシアンさんのツールについて調べる

このふりかえりのフィードバックを今後の勉強会に活かしていきます。
名古屋アジャイル勉強会を今後ともよろしくお願いいたします。


■講演資料


■勉強会の開催模様


■分科会 開発ツール勉強会について
過去の開発ツール勉強会の開催情報はこちらにまとめております。 
https://sites.google.com/site/nagoyaagile/Home/subcommittee/devtool


■名古屋アジャイル勉強会について
アジャイルとは俊敏でチーム中心のソフトウェア開発手法。
名古屋アジャイル勉強会は東海地方でのアジャイル開発についての情報の
共有、発信を目的とするどなたでも参加できるグループです。

月に一度の勉強会が主な活動です。皆様のご参加をお待ちしています。
過去の勉強会の様子は、ブログでご覧いただけます。
名古屋アジャイル勉強会ポータルサイト : https://sites.google.com/site/nagoyaagile/