第23回開催報告

スタッフの角谷です。

2010-05-28(金)に、「ウォーターフォール(再)入門」と題して、
第23回の勉強会を開催しましたので、報告します。

今回は14名の方の参加となりました。

最初のワークショップは「ウォーターフォールで自己紹介しよう」を
行いました。自己紹介仕様書を作成し、それに基づいて自己紹介を行いました。

次のワークショップでは「ウォーターフォールの長所・短所」を
グループ毎に話し合いをし、その内容を発表して頂きました。
ウォーターフォールで開発されている方が多いこともあり、
実体験を基にしたリアルな意見が出て非常に面白かったです。

こんな意見がでました。
<長所>
・役割分担がしやすい
⇒工程ごとに必要なスキルの人を当てられる
⇒コスト低減を狙える
・大規模に向く
・人の手配・物の手配
・(要求定義ができれば)工数の見積りがしやすい
・どんな業種でも適用可(IT以外でも)
進捗管理がしやすい
・成果物がわかりやすい
・見積りしやすい=予算が先に決められる
⇒契約しやすい
・PGをお客様と切り離しやすい
・追いつめられて底力を出す

<短所>
・要求定義の期間が長い
⇒時間が足りなくなる
⇒要求が陳腐化する
・融通が利かない
⇒計画変更のインパクト大
・要件が全てあげられない(ソフトは凍結しずらい)
⇒物ができてくると仕様を思いつく
・問題点が後回しになる
・前工程が待てない
・使えない成果物が多い
・ユーザーとの距離が遠い
・レビューにスキルが必要
・楽しくない


その後、ウォーターフォール・モデルの原形と言われている
W.W.ロイスの論文「Managing the Development of Large Software Systems」の
あらましを私角谷から説明しました。

グループのシャッフルを行った後、W.W.ロイスの論文について
グループ毎に話し合うワークショップを行いました。
40年前の論文ながら、示唆に富む内容にびっくりされた方もいたようです。
短い時間ではありましたが、濃い議論ができたと思います。


参加して頂いたみなさん、ありがとうございました。
今回参加頂けなかったみなさん、また次の機会にぜひご参加ください。
名古屋アジャイル勉強会を、今後ともよろしくお願いします。


今回の使用したスライドは下記にて公開しています。
http://www.slideshare.net/kakukaku/ss-4385867
http://groups.google.com/group/nagoyaagile/files?hl=ja&upload=1

W.W.ロイスの論文「Managing the Development of Large Software Systems」は
You&Iさんに翻訳して頂きました。ありがとうございます。
その内容は http://program.g.hatena.ne.jp/youandi/20100503/p1 にて公開して頂いています。


■名古屋アジャイル勉強会について
アジャイルとは俊敏でチーム中心のソフトウェア開発手法。
名古屋アジャイル勉強会は
東海地方でのアジャイル開発についての
情報の共有、発信を目的とする
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月に一度の勉強会が主な活動です。
皆様のご参加をお待ちしています。
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